第101章

「第一回戦、闘茶の品。勝者――酒井初音!」

疑いようのない結論を、御影良介が読み上げた。どこか胸を張るような、誇らしげな響きが混じる。

配信のコメント欄は、瞬く間に炎上寸前の騒ぎになった。

「ちょ、CVお酒ヤバすぎ。茶の腕で文学名家の今泉家に勝つとかあり得る??」

「今泉肇直伝なのに酒井初音に負けるって……しかも点て方、教授連中ですら見たことない顔してる。あれ何? 邪道の点前?」

「邪道が正統に勝つとか、世も末だろ」

「茶道やってるけど、湯を七回も注ぐ点て方なんて見たことない。今泉理子のほうが一番教科書どおりで正統だと思う」

「不公平じゃない? 理子の泡、風で散っただけでしょ。...

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